製薬業界って何なんだろう?ということで読んでみました。
これまた、裏側からの記述という感じで、信じられないこともないけどあまり知りたくないようなことが結構書かれてます。
結局、薬の世界もマーケティングなんだな、と。
この話自体は米国が舞台ですが、確かに日本でもたいした症状でない病気に対する薬は必要以上に溢れている気がします。ちょっと風邪をひいたくらいでも6000円くらいの薬を処方されますよね。(仮に全額自己負担だったら。)
薬が先に有って、病気が後から作られるという話は怖いですね。うつ病とか・・。
ブランド薬があって、それを少し組み替えただけのゾロ薬が出て、ジェネリックが出て・・、というところでも2番煎じでも前の薬との比較ではなくてプラシーボとの比較で出てくるとか、他の業界ではあまりできなさそうなことを平気でできてる現状もあるようです。
内容の大半は298ページにまとめられています。
・製薬会社が作り出しているのはゾロ新薬ばかり
・米国食品医薬品局(FDA)の権威の失墜
・実験の結果や論文に干渉しすぎている
・特許の延長のシステム
・製薬会社の医師に対する「教育」という行為
・研究開発、広告宣伝といった薬価算定に必要なはずの情報が開示されていない。
やはりビジネスである以上、人命救助ばかりで動いているわけではない、というところでしょうか。
郵政民営化の議論でもありましたが、この業界もある程度はユニバーサル・サービス的な考え方も必要なはず。
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